(数学・算数の授業の様子は後日公開します)
私は、単に公式にあてはめたり、定理を暗記してそれを機械的に使うといった従来型の学習スタイルから一歩踏み出し、生徒一人ひとりが「なぜそうなるのか」を深く理解しながら学んでいく姿勢を大切にしています。目先の得点やパターン演習に偏りすぎず、数学という教科が本来持つ論理性や抽象性、構造的な美しさに触れながら、数理的な本質に迫るような思考力を育てることを第一の目標としています。
具体的には、「一般化」や「抽象化」といった、いわゆる数学的なものの見方・考え方を身につけることに重点を置きます。これは、単に答えを出すことにとどまらず、問題の背景にある概念や構造に目を向けるという学習態度を養うことに他なりません。教科書や問題集の内容を出発点としつつ、それらを単なる“やるべき問題の羅列”として扱うのではなく、一つひとつの操作や定理の背後にどのような論理や意味があるのかを明らかにしながら進めていきます。
こうした視点で学んでいくと、生徒は目新しい形式の問題や応用的な問いにも柔軟に対応できるようになっていきます。たとえば、数値が複雑であっても、あるいは問題設定が見慣れないものであっても、表面的な情報に翻弄されることなく、「この問題はどのような構造に基づいているのか」「既習の内容とどのように関連づけられるのか」といった観点からアプローチする力が自然と身についていきます。これは受験や定期試験における応用力・思考力を高めるだけでなく、長期的にはあらゆる学問や実生活の場面で役立つ汎用的な知的スキルにつながるものだと考えています。
また、私が特に重視しているのが、「自分が行っている操作や考え方を、他人にわかるように言葉で説明できる力」の育成です。これは単なるアウトプットの練習にとどまらず、自分の思考を言語化することで、頭の中で漠然としていた理解を明確にし、自身の誤解や曖昧さに自ら気づくための極めて有効な方法です。授業中には「なぜそう考えたの?」「この式変形の意味は何?」といった問いかけを重ね、生徒が自分の言葉で説明できるようになるまで丁寧にサポートしていきます。
このように、知識の詰め込みではなく、本質的な理解と思考力の育成を通して、生徒が一問一答の枠を越えた深い学びを実感できることを目指しています。そして最終的には、生徒自身が自ら問いを立て、自ら考え、自ら学ぶ「自立的な学習者」として成長していけるよう、長期的な視点で指導にあたっています。